当サイトでは、薬剤師さんが転職を検討する際に知っておくべき様々な情報をご紹介するとともに、特に”転職初心者さん”に向けては、その「進め方」や「考え方」といった”基礎的”な部分についても色々とご紹介をしています。
- 「転職って、何から始めれば良いの?」
- 「まずは転職活動の流れを知りたい。」
- 「転職サイトって、どうやって使うのが賢い使い方なの?」
転職活動を始めると、必ずこういった疑問が出て来ますよね。
次の職場選びに失敗しないためには、どんなことに気を付けて行動していけば良いのかという、いわば自分の中での「指針」の様なものがあれば、軸がブレることなく、自信を持って転職活動を進めていくことができるようになりますし、転職後のミスマッチの可能性も極力減らすことが可能です。
もちろん”転職初心者さん”だけでなく、「もう転職に失敗したくない。」と考えている”転職経験者さん”も、そういったポイントを知っておくことで、次こそは自分にピッタリの職場が見つけられる可能性が高まります。
そこで今回は、そんな「転職活動の出発時点で整理しておきたい疑問」について、まとめていきたいと思います。
転職を考え始めたあなたが、これから転職活動を進めていく中で思わぬ落とし穴に引っ掛かってしまったり、転職後になって後悔してしまうといった事が起こらない様、大事なポイントをご紹介していきますので、是非最後まで読んでみてくださいね。
今度こそ、理想の職場を手に入れましょう!
それでは、さっそく参ります!
‐ Contents (目次) ‐
【転職活動の始め方】転職で失敗しないために最も大切な事
結論から言うと、転職で失敗しないために大切な事として、次の5つのポイントを是非覚えておいてください。
- 転職活動に遠慮は禁物
- 最も譲れない部分を明確にする
- 自分の中での条件をブレさせない
- 転職前に会社を調べ尽くす
- 面接は”技術”で合格を掴み取る
転職活動を成功させるためには、これらの項目をしっかりと貫き通せるかということが重要になってきます。
上記の5つのポイントについて詳しくは、↓コチラ↓
そして、これらの5つのポイントを実践していく前段階として、さらに大切な”やっておかなければならない事”というものが存在します。それが、
自分を知る
という作業です。
この「自分を知る」というプロセスを抜きにして転職活動を進めていってしまうと、結局は転職後の後悔やミスマッチという結果を引き起こすことになってしまいます。
転職に限らず、これまで”就職”活動を行ってきた中で、「自己分析」という言葉を聞いたことがありませんか。この「自己分析」こそまさに「”自分を知る”というプロセス」のことを指しています。
そうは言っても、初めて就職活動をするような若い頃というのは、社会の仕組みや実際に仕事をする上での感覚などというものを知る由もありませんので、どうしても実感が持てません。これから社会に出て、自分はどういう考えを持って働いていくのか、という様なことを考えるのも現実には難しい話です。
でも、今のあなたであればどうでしょう。
今のあなたには、既に社会人として社会にもまれてきた一定の経験値と、仕事に対する様々な自分なりの「想い」というものが存在しているのではないでしょうか。つまり、自分の”仕事観”について見つめ直すための”幹”に当たる部分がある程度形成されているはずです。
では、この「自己分析」を行うため、”自分を知る”ためには、具体的にどのように頭の中を整理し、自分の感覚・感情と向き合えば良いのでしょうか。
あなたがもし、超一流のトップアスリート並みに「常日頃から自分自身と向き合い、自分との対話を繰り返しながらも自分自身を鼓舞し、成長を目指すという意識を持って働いている。」、、、ということであれば、私などが物申す必要もないでしょう。
でも、そんな人はまずいませんよね。
ということで、ここからは転職で失敗しないために最も大切なプロセスである”自分を知る方法”について、具体的にお話していきたいと思います。
転職する際の心構え
まず初めに、そもそもあなたはなぜ転職しようと思い立ったのでしょうか。
この一番最初の ”なぜ” の部分。ここが非常に重要です。
「転職する際の心構え」について知るためには、あなたの心や頭の中にある”原点”とも言うべきこの”なぜ”の部分をとことん掘り下げてみるということから始めていく必要があります。
中には、転職を考え始めてからある程度時間が経ってしまっているという人もいるかもしれません。そういう場合は初心にかえって、「自分は元々何に不満を抱いて転職を意識しだしたのか。」ということを、頑張って思い出してみてください。
- 毎日が単調で、環境を変えたい
- 想像していた仕事(職場)と違っていた
- 自分を適正に評価してもらえない
- 上司とソリが合わず、逃げ場もない
- 職場の人間関係に問題がある
- 転居等のやむを得ない事情
他にも、些細なことから本当に切実なものまで、転職を考え始めるきっかけには様々なものが考えられますが、ここがはっきりすることで、まずはあなた自身が本質的に何に対して不満を抱いていたのか、何を改善したくて転職しようと思い立ったのかという、いわば”核心”部分が浮かび上がってきます。
この時に大切なポイントは、
- 自分の”本心”に素直になる
- 可能な限り”1つ”、多くても”2つ”ぐらいまで絞り切る
ということです。
まず、自分に正直に、心の声に素直に耳を傾ける様ににします。ここで自分に嘘をついてしまっていては、いくら転職を繰り返したところで納得のいく職場など見つけられるはずもありません。
あくまでも「自分に正直」に、とことん「私が本当に求めているものは何か。」「私が一番譲れない部分はどこなのか。」と、しっかりと自分を見つめ直してみるようにしてください。
さらに、なるべくその理由を1つにまで絞るという点についてですが、今お話ししたように、最終的には、自分が心の奥底から許せない、我慢ならない、妥協できないという部分というのが必ず存在していますので、そこにたどり着くまで絞り込むべきだということです。
人は、何かの物事、事象に対して不満を感じたり違和感を覚えたりすると、悪い部分ばかりに目が行ってしまう傾向があります。
転職を考えるきっかけが、ほんの些細な事だったとしても、それから転職のことばかりを考えるようになってしまうと、今の職場がどんどん嫌になってくるということがよくあります。
好きだった人をあるきっかけで嫌いになってしまった途端、嫌な部分ばかりが目に付くようになってしまったとか、何か嫌な思いをさせられた会社の製品・サービスをその後は絶対に選ばなくなってしまったり、といった経験がありませんか。
つまり、もしあなたが今「職場に対する不満なんていくらでもある。」という状態だったとしても、自分の素直な気持ちをもとに考え直し、本当に嫌なことは一体何だったのか、そもそも嫌だと思い始めた最初のきっかけは何だったのかと自問自答してみれば、その原因は1つか2つ程度であるという場合がほとんどなのです。
そして、そうやって導き出した、自分の想いの核心部分”以外”の部分というのは、案外妥協できてしまうものなのです。
先ほどの例とは反対に、好きな人だったらどんなことでも許せてしまえるとか、薬剤の副作用の様に、最も重視すべき効能を得る代わりにその他のことには目をつぶるということが可能になるわけです。
大事なことは、あなたの気持ちの核心部分に迫ることです。
世の中には、まともに自分と対話することなく大人になり、社会的地位ばかり高くなってしまったという人もたくさんいます。
改めて見つめ直す機会でもない限り、案外そういったタイミングは訪れないことも多いのですが、せっかくの機会ですので、この際とことん自分と向き合ってみるようにしましょう。
これが出来さえすれば、もう転職活動は成功が見えたようなものです。ここがクリア出来ていることで、これからの転職活動を自分自身の”曇りなき眼(まなこ)”で、自信を持って判断し、進めていくことができるようになります。
とにかくこの”自分を知る”という作業をないがしろにせず、「これができて初めて、その先へ進むことができる。」という心構えで、これからの転職活動に臨むようにしましょう。
優先順位をつける
このように自己分析をした上で、さらに自分の中から絞り出してきたそれらの条件に”優先順位”をつけていきます。そうすることで、「自分の中での絶対に譲れない部分」というものをより際立たせます。
でも、その前に1つ注意をしておいて欲しいことがあります。それは、
あなたにとって完全で完璧な職場は存在しない
という前提から入る、ということです。
「え!?せっかく転職しようとしてるのに、理想の職場を追求しちゃダメなの!?」
いえ、そうではありません。もちろん転職活動の最終目標は何かと言われれば、「自分にとって理想的な職場を手に入れる。」ということです。ただし、それを実現するための考え方として、あえてこの前提に立つ必要があるということです。
では、なぜそんな前提に立たなければいけないのか。
確かに現実には、あなたにとって何の申し分もない会社というものがどこかに存在しているのかもしれません。そしてもちろん、本来ならば可能な限りその会社に転職するということを目標にすべきです。
あなたがもし、「次の転職では、自分にとって100点満点の会社を見つけるんだ。」と考えているのだとすれば、それを否定するつもりも毛頭ありません。完璧主義的に物事を追求するという姿勢は、時に誰も成し遂げられないような結果をもたらすこともあります。
でも、その方法は”オススメ”はできません。
ここでもう一度改めて考えてみましょう。
今、あなたが解決すべき優先課題は何でしたか?
あなたはどんなきっかけで転職しようという想いに至ったのでしたか?
当初の感覚はといえば、理由はともあれ「今より良い会社へ転職したい。」という想いだったはずです。
つまり、今あなたが我慢していること、不満に思っていることが解消できる会社をまずは優先して探すべきではないでしょうか。不満を解消し、不安を取り除いてあげることで、あなたの仕事に対するストレスを軽減するということが先決すべき課題だったはずです。
ここが理解できていないまま転職活動を進めていってしまうと、「散々探しても、なかなか良い会社がない。」「自分の希望する条件にマッチする会社をなかなか紹介してもらえない。」といった新たな不満が噴出してくることになってしまい、転職活動もどんどんと長期化します。
そうなると、最悪の場合、転職活動そのものに疲れ果ててしまって、「もう期待できない。」「結局は理想の会社なんてないんだ。」と吐き捨て、妥協した会社へ転職してしまいます。そして挙句の果てには、またその転職先の企業に対する不満が溜まってきて、次の転職を考えるという悪循環に陥ってしまうのです。
これでは、今回せっかくあなたが何かを変えようとアクションを起こした「勢い」、転職活動に費やした「時間」や「労力」、すべてが無駄になってしまいます。
そうならないためにも、自分にとって完全で完璧な職場探しというものに頑なに固執するのではなく、これからお話しする「優先順位づけ」や、1つ目にお話しした「自己分析」というプロセスから見えて来た「自分にとって譲れない部分」を軸とした転職活動を行うべきなのです。
要は、転職先企業に「あれも、これも。」と自分が「あったら良いな。」と思うような条件まで、その全てを求めない方が、結果的に転職後の満足度が高まるということです。
「じゃあ、どうやってやれば良いの?」
「優先順位をつける、ってどういうこと?」
前置きが少し長くなってしまいましたが、ここから本題に入っていきましょう。「優先順位のつけ方」についてお話していきたいと思います。
まずあなたは、”働く”ということに対して何を求めますか?
【ポイント】今ここであなたが一番最初に思い浮かべたものは覚えておくようにしましょう。何かに書き留めておくことをおすすめします。後で参考になるかもしれません。
- 「全てはお金!とにかく少しでも多くお給料が欲しい。」
- 「人間関係が最優先。嫌いな人とは働けない。」
- 「結局はやりがいがないと働いていても楽しくない。」
- 「プライベートを犠牲にするなんて考えられない。」
社会に出てどのように働くのかということは、どのように生きるのかということとほぼ同じ意味を指すと言っても過言ではないでしょう。つまり、「”働き方”=”生き方”」とも考えられるわけです。
働くということは、あなたの人生において、膨大な時間と労力を注ぐことになるものです。そして、そこにある価値観というものは、良くも悪くも、あなた自身の”生き様”を表しています。
自分に正直に「私にとってこれが一番大事なんだ。」とはっきりと言える人であれば、転職候補先企業を選別していく際にも比較検討の基準が明確で、迷いなく進めていくことができるでしょう。
一方で、「毎日がつまらない。」「何かを変えたい。」「このまま歳をとることに漠然と不安を感じる。」「なんとなく今の仕事に飽きてきた。」というように、明確な理由があるわけではないけれど、仕事・職場を変えてみたいと思い立ったというのが正直なところ、という人もいるかと思います。
自分が本当に好きなこと、やりたいことを仕事にできているという人は、世の中では圧倒的少数派です。今もしあなたが、根拠なき不安に苛まれてしまっていたとしても、心配はいりません。人は皆それぞれに、さまざまな不安を抱えながら生きています。
ただ、転職を成功させる上においては、そのままではいけません。そこをもう少し掘り下げて、整理しておく必要があるのです。
漠然とした動機をもとにして、やみくもにいくつもの会社にアプローチするということはやめましょう。先ほどもお話ししたように、数年後、また漠然とした動機によって転職したいと思うようになり、転職を検討し始めるのがオチです。
今一度確認します。
働く上であなたが最も大切にしているのものは何でしょう。先ほど「まずあなたは、”働く”ということに対して何を求めますか?」と問い掛けた際に出て来た答えとも照らしてみてください。
- 給与水準
- 仕事のやりがい
- 勤務形態{拘束時間等の時間的な自由度)
- 職場の仲間との相性(人間関係)
- 外部からの評価・ステータス
- ・・・
他にもたくさんあるかとは思いますが、最も自分の価値観に当てはまるもの、一番しっくりくるものを、できる限り1つ、多くても2~3個程度まで絞っていきます。
【ポイント】いろいろと考えているうちに、「あれもこれも大事なんだけど。」となってしまうこともあるでしょう。そんな時には、最初にパッと思い浮かんだものが本当に自分が求めているものに近い可能性が高いと考えられます。(先ほど、覚えておいてくださいね。と言っていたものですね。)あれこれ考える前に、瞬間的に直感で出てきた答えこそ”無意識的に”自分が抱いている感情だからです。
上記で例として挙げた条件でなくても構いませんし、「どうしても2つの条件が同列首位で、2つとも譲れない。」という方はそれでも構いません。
あなたなりの「譲れないもの」を感が抜いた上で、”優先順位”を付けてみてください。
ここまで来れば、自分が本当に求めていたもの、本来大切にしようとしていたことの”核心部分”、ひいては”自分の生き様”そのものがはっきりと浮かび上がって来たのではないでしょうか。(ここまでぼんやりと読み進めて来たという方は、試しにもう一度初めから読み直してみてください。自分でも思いもよらなかった自分の本音が見つけられるかもしれません。)
これが「優先順位づけ」の作業になります。
働く上で、そして、会社を決めていく上で、自分が最も重要視している「譲れないもの」をとことん突き詰めて考え、改めて自分自身にはっきりと教えてあげるという作業ですね。
「私って実はこんなところに強いこだわりを持ってたんだ。」とか、「凄く気にしていたことが、根本的には他の”譲れない部分”に起因することだったんだ。」というように、”新たな自己発見”ができたならば、今回の「自分を知る」というプロセスは成功です。
では、ここまでの内容をまとめておきましょう。
転職活動で失敗しないためには、まずしっかりと自分自身の「考え」や「想い」を理解した上で、絶対に「譲れない部分」というのを見つけ出し、それに優先順位をつけ、整理しておくことで、自分の中での明確な「指針」を持って理想の会社探しをしていくということが重要
「自己分析」と「優先順位づけ」によって、転職活動における自分の軸、指針を明確にし、不要な転職を繰り返すことなく、最短で理想の職場が見つけられるよう、しっかりとした準備を行うことが大切です。
ここまでのプロセスがしっかりとクリアできていれば、もう転職活動で迷いが生じる心配も、途中で自分自身でも訳が分からなくなってしまうような心配もありません。
最後に、今整理してきた自分の考えや感覚をどこかに書き留めておき、転職活動中に自分の気持ちがブレだした時や、会社選択で迷った際には、自分の指針として何度でも見返せるようにしておきましょう。
【転職サイトの使い方】
ここ最近の薬剤師さんの転職活動を見てみると、最も典型的なスタイルはと言えば、
- まずネットで色々と検索してみる
- 友人・知人や周りの薬剤師仲間に相談する
- 転職サイトを利用して活動を進めていく
といった流れになる人が圧倒的に多くなってきています。
もちろんこの他にも転職の方法がないわけではないですが、ほとんどの転職希望者が結果的にはこのような形で転職活動を進めているというのが現実です。
これは、裏を返せば、それだけ「転職サイト」や「エージェント」と呼ばれるいわば”仲介業者”が大きな影響力を持つようになってきているということになります。
そこでここからは、薬剤師さんの転職活動における”影の立役者”とも言うべきこの「転職サイト」について、どのように利用・活用していけば良いのか、ということをお話していきたいと思います。
情報収集ツール
これは最もオーソドックスな転職サイトの活用方法ですが、”情報収集ツール”として活用するという使い方です。
数多くの転職希望者が登録をし、活用している転職サイトには、それまでの転職経験者の生の声や、実際に転職を成功させてきた実績に基づくデータなど、様々な情報が蓄積されています。これから転職しようとするあなたにとって、これを活かさない手はありません。
転職サイトを利用するというと、どうしても”登録して満足”してしまったり、”完全な受け身”になってしまう”という人が多くなってしまうのですが、これは非常にもったいないことです。
当サイトでは、しっかりとした「準備」と「対策」を行ったうえで、しっかりとした「考え」を持って転職活動に臨むということや、”積極的に情報を取りに行く”という姿勢の大切さを繰り返しお話ししてはいるのですが、やはり性格的になかなかそのような積極的な行動は起こせないという人がいるというのが現実です。
でも、やっぱりここは敢えて強調しておきたいと思います。
せっかく転職活動をしてみようかなと思い立ったあなたのアクションを無駄にせず、そして何より、今より良い会社を必ず探し当てるためにも、是非積極的に情報収集し、行動を起こすようにしましょう。
まずは転職サイトにある情報を隅々までチェックし、疑問が生まれれば直接問い合わせる。さらには、自分でいろいろと想いを巡らせる中で気になったことや解らないことは積極的に質問するようにしましょう。
そうしてかき集めて来た情報があなたの転職活動の戦略立案に役立ち、その土台が盤石であればあるほど、後々のあなたの転職活動を楽にしてくれますし、ミスマッチの可能性を下げることにも繋がりますので、是非積極的に「転職サイト」を活用して情報収集を行うようにしましょう。
自分を知るためのツール
次に、”自分を知るためのツール”として利用するという使い方です。
上記の「心構え」の章では、転職活動で失敗しないためには「自分を知る」ということがまずは一番大切であるということをお話ししました。この自分を知るためのツールとして転職サイトを利用するというのも有効な活用方法です。
転職サイトには、転職の先輩たちの様々な声が蓄積されています。一言で”転職”と言っても、転職希望者のそれまでの経歴や希望条件、エージェントとの相性から転職に対する積極性まで、その内容は千差万別です。したがって、そういった数多くの声に触れることで、改めて自分では気が付かなかった部分に気づかせてもらえるかもしれないということです。
また、転職サイトに登録することで、その先にいるエージェント(担当者)に、自分の素直な気持ちや職場に対する希望をぶつけることができます。エージェント達は、当然数々の転職希望者を見てきていますし、社内に蓄積された情報も豊富に持っています。あなたが自分の希望をぶつけるというアウトプットを行うことで、それまで自分自身が思いもよらなかった、”自分が本当に追い求めていたもの”が表に現れてくるかもしれないのです。
インプットとアウトプットを繰り返す中で思考が整理され、思慮が深まる、物事の本質が見えてくる、ということはよくあることです。
したがって、まずは自分自身が自分と向き合うということが非常に大切なことではありますが、ある程度考え抜いて、息が詰まるような状況になってしまったとしたら、転職サイトにある声を参考にしてみたり、エージェントに相談するなど、外からの風も取り入れてみるというも「自分を知る」ための非常に有効な手段としてオススメです。是非試してみてください。
自分の分身として動いてもらう
最後にご紹介するのが、”自分の分身として動いてもらう”という活用法です。
この使い方がうまくできていない転職希望者の方が意外と多いのですが、転職サイトというのは、登録した以上は”自分の分身”だと思うべきです。
転職サイトというのは、決して「登録して、いっちょあがりッ。」と満足してしまうようなものではありません。むしろ、登録して初めてスタート地点に立つと言っても良いぐらい”使い倒すもの”、”最大限に動いてもらうもの”なのです。
”動いてもらう”というのは、文字通り、自分の分身としてしっかりと転職活動をしてもらうということです。
もちろん最終的には、本人が転職のための面接等の入社試験に臨む必要があることは言うまでもありませんが、では転職サイトに求める働きとは一体どの辺の部分のことを指すのでしょうか。
それは、この面接などのような本人対応が必要な部分のすぐ手前の段階に当たる、「企業探し」までの部分です。ここは、極端な話、転職サイトのサービスやエージェントに丸投げしてしまっても構わないのです。
これも当サイトでは繰り返し言っていることですが、転職活動を全体として見た時に、転職活動に入る前の「自己分析」や「優先順位づけ」、そして企業発掘後の「面接等の入社試験」という自分自身が担うべき部分はしっかりと準備・対応をしていく必要があります。
一方で、ちょうどその真ん中にある部分、自分の希望条件に沿う企業を発掘してくる作業、つまり「企業探し」の部分については、転職サイトやエージェントにとことん働いてもらう様にすべきなのです。
これはなにも「楽をすれば良い。」ということを言いたいわけではありません。転職先に関する情報というのは、やはり専門家である転職サイトやエージェントに任せるというのが最も有効な手段であり、効率的であると言えるからです。
逆に言えば、転職サイトのエージェントから自分にピッタリな会社、理想的な会社をたくさん紹介してもらうためには、自分の希望条件を正確に伝えておくということが大切です。
そのためにも、まずはこの記事の冒頭でも解説したように、「自己分析」と「優先順位づけ」をしっかりと行っておくようにしましょう。
転職サイトの使い方についてさらに詳しく知りたいという方は、↓コチラ↓も併せてどうぞ。
まとめ
さて今回は、転職したいと思い立ったは良いものの、「何から手をつけて良いのかわからない。」「転職はしたいけれど、失敗したくない。」「転職する時の流れを把握しておきたい。」といった、転職活動の初期段階で出てくる不安を解消する目的でお話してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。何となく、転職活動を始めるために大切なことについて実感が持てる様になったでしょうか。
就職する際もそうだったかとは思いますが、仕事が変わる、職場が変わるというのは人生にとっても非常に大きなターニングポイントとなるイベントです。
本文中でも言いましたが、「どのように働くのか」ということは、「どのように生きるのか」と言い換えても良いぐらい、その人の人生観に大きな影響を及ぼします。
だからこそ、誰しもが失敗したくない、理想の職場で働きたいと考えます。
理想的な職場に求めるものの価値観に正解はなく、あなたにとっての理想の職場を手に入れるためには、あなた自身がそれをしっかりと見出していく必要があります。
そのためにも、今回のお話が少しでもお役に立てれば幸いです。
それでは。